どこかにいってしまったものたち



どこかにいってしまったものたち
どこかにいってしまったものたち

商品カテゴリ:アート,建築,デザイン
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今までで最も衝撃を受けた本!

明治時代?昭和20年代までに、クラフト・エヴィング商會なる販売業者がありまして、その業者はまことに奇っ怪な品物ばかり扱っていたそうです。その三代目が出した本。

どんなものを扱っていたのかと言いますと、

「硝子蝙蝠」(なんでも、地球の重力の強弱をはかる装置そうだ)
「記憶粉」(今でいう精神安定剤のようなもの。らしい)
「アストロ燈」(光を吸収する装置)つまり、光を出すのではなく、光を吸い取る?=闇を作り出す?装置。
「時間幻燈機」(過去を映し出してくれる装置)

などなど。
すごいですねぇ。ドラえもんの4次元ポケットに匹敵するような品々ばかり。欲しいですねぇ。

ご丁寧にも、取扱説明書やら、チラシも載っている。

実をいうと、これ全部ウソなんです。
クラフト・エヴィング商會という会社自体存在しません。

吉田浩美さん、吉田篤弘さんが作った創作ユニット。
それこそ、「クラフト・エヴィング商會」なのであります。
明治?昭和にかけて、存在したという設定のクラフト・エヴィング商會を足がかりに不思議の世界を創って行こうという試み。

チラシを作るにも徹底しています。
当時の活字を「切り貼り」して、脅迫状を作るあの要領で全てを作り上げたのだとか。

私はいろんな本を読んできましたが、この本ほど、衝撃的なものはありませんでした。
少し高いんですけど、一見の価値ありです。
この実行力は見事

架空の商品解説書を展示した1995年の展覧会、
『クラフト・エヴィング商會の立ち読み展覧会
/どこかにいってしまったものたち』
に筑摩書房の松田哲夫氏が訪れたのが契機で一冊の本となったもの。
紹介される商品解説書などが偽モダン調で書かれているのと同時に
本書のレイアウトなどには80年代の匂いがぷんぷんする。

こんなものがあったら面白いな、という素朴な発想を
こうまできちんとした形にしたという実行力は見事と云うほか無い。
どこかにいってしまいそうなので大切にしている本

 書店でこの本を手に取った時の衝撃を、今でも覚えている。こんなにすごい仕事をする人がいるなんて。こんなに私好みの本があるなんて。少々高価だったので買うのをためらっていたら、その本はどこかにいってしまった。数年後、やっと巡り会えた時既に5刷目。以来クラフト・エヴィング商會の魔法にかかったまま、コレクションを続けている。
 昔、紙の箱に入った【鉱物の標本】を、祖父からもらった時の興奮によく似ている。もしかしたら祖父の引き出しにも、この本に出て来る「ものたち」が入っていたのでは?と思わせる程の現実的な非現実に、きっと時も忘れ、時代も忘れることだろう。
いつしか讀者の多くも時間を遡る想ひを味はふことでせう。

 明治から昭和20年代にかけてクラフト・エヴィング商會という販売業者が日本にありました。この商會が扱っていた商品は次のような奇妙極まりないものばかりです。

・地球の重力の強弱を測る「硝子蝙蝠」(神戸銀醒傳信社製)。

・闇夜を照らすのではなく日中のまぶしさを紛らすために闇を生み出す「アストロ燈」(東洋電氣株式會社製)。

・かつてその場にあった建物の在りし日の姿を浮かび上がらせてくれる「時間幻燈機」(舶来通信株式會社製)。

 残念ながらこうした物品のほとんどはことごとく散逸し、平成の世に伝わるものは全くありません。ですが扱っていた品々のパッケージや取扱説明書などはかろうじて残っています。本書は各商品の名残を留めるそうしたトリセツなどを掲載し、往時をしのぼうという写真集です。

 とはいうものの、この「どこかにいってしまったものたち」はもちろん架空の物品を扱っていて、そもそもどこにも存在しなかったものなのです。二人の女性アーティストがある方法を使って拵えたものです。
 使用した古風な文字群は、懐かしい日本の空気を今に伝えるものです。古臭い、という否定的な思いを抱くことはなく、どことなく惜しまれる気持ちが心にわきたちます。

 私が生まれる前に亡くなっていた父方の祖父は、遺品として数多くのSPレコードを残していました。大きさはLPレコードと同じですが、78回転機能をもったレコード・プレイヤーでなければ聞けないという代物です。
 今はどこかにいってしまいましたが、小学校低学年の頃にこれらSPレコードを見つめた記憶があります。円盤中央部やくすんだ色の包み袋に書かれた文字が、普段みかけるものとは大きく異なり、祖父の生きた時代の空気が刻み込まれているような気がしていくら眺めていても飽きなかったことを良く覚えています。
 そんな思い出を蘇らせてくれる一冊でした。
幻想空間

この世には存在し得ない物達だと解っているのに、読み進めていく内に「もしかしたら在るのかもしれない」と沸々と思わせる辺りがロマンチックで夢があって凄く良い。あとがきにも書かれているが、文字一つ一つの細部を手作業で行い・紙切れ一枚をもいかに古臭く演出するかという迄も徹底的に拘り抜いたらしく、それらを撮影し掲載している写真も味と風情があって幻想商品と共に不思議な演出を披露している。これだけの内容でこのお値段は寧ろ安いとも言える。



筑摩書房
クラウド・コレクター―雲をつかむような話
らくだこぶ書房21世紀古書目録
ないもの、あります
じつは、わたくしこういうものです
アナ・トレントの鞄




新装版 西洋美術解読事典

うるしの話 (岩波文庫)

心で弾くピアノ―音楽による自己発見

like a peach―蜷川実花写真集

「MR」 Mastering Rudiments 石川直 (CD付) スネアメソッド

スパイダーマン―アルティメット(1) アメコミ新潮

昭和美少年手帖 (らんぷの本)

どこかにいってしまったものたち

Louis I.Kahn Houses―ルイス・カーンの全住宅:1940‐1974

犬と暮らす家。 (vol.01) (ワールド・ムック (603))




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