2002 小澤征爾 歓喜の歌 [DVD]



2002 小澤征爾 歓喜の歌 [DVD]
2002 小澤征爾 歓喜の歌 [DVD]

ジャンル:ミュージック クラシックDVD 洋楽 音楽
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小澤征爾の身体全体から発されるオーラ、そして集中力に圧倒される。鷹のような眼光で、髪を振り乱して指揮をするその姿は、異様に人を惹きつける何かがある。このオーラは、CDでは捉えることはできない。
小澤の指揮をDVDでつぶさに見ていると、なぜこのような音楽なのかが、一つの必然性として感じられてくる。たとえば、第1楽章冒頭、霧のような不安のクレッシェンドを、小澤は遠くに明滅する稲妻の閃光のように、かすかでもはっきりと表現しようとしているのが手に取るようにわかる。第3楽章の終わりと第4楽章の始まりの間の沈黙が、小澤の表情がわかるDVDだからこそ、フェルマータの休符となっていることを、明確に読み取ることができる。第4楽章の終結部のアッチェランドも、絶対に破綻しないように細かく刻む小澤の指揮ぶりは興味深い。また、サイトウ・キネン・オーケストラの面々の真摯な表情、一番後ろまで血眼になって音楽に没頭している姿。そういう光景には、意外と日頃の演奏会ではなかなかお目にかかれないものだ。
メンバーは驚異的な豪華さ。元ベルリン・フィルの名物奏者カール・ライスター(クラリネット)とライナー・ツェペリッツ(コントラバス)、バンベルク交響楽団からはラデク・バボラーク(ホルン、現在はベルリン・フィル)、ボストン交響楽団からはエヴァレット・ファース(ティンパニ)とティモシー・モリソン(トランペット)、ウィーン・フィルからはハンス・ストレッカー(トロンボーン)、日本人も内外のオーケストラのコンサートマスター、首席奏者をはじめ、今井信子(ヴィオラ)、工藤重典(フルート)、宮本文昭(オーボエ)などが参加、目も眩むばかりのスタープレイヤー軍団である。彼らが小澤の棒のもとに集い、一心不乱に音楽に打ち込んでいる姿は「純粋」の一語に尽きる。理想のオーケストラという言葉さえ頭をかすめる。小澤とサイトウ・キネン・オーケストラのもっている特殊な雰囲気、そしてぴたっと焦点の合った一糸乱れぬアンサンブルによる、一陣の風のようなベートーヴェン。この演奏自体が、一つの驚くべき祝祭だったのだということを改めて知らされるディスクである。(林田直樹)



小沢征爾とサイトウキネン・オーケストラ

思いがけない友人からすすめられました。
とにかく感動するから一度このDVDを見てください。
2002年のニューイヤーコンサートでの小沢征爾さんの
あのウィーンでの感動がいまだに心の奥底に繰り返しており
その勢いで、購入してしまいました。
ジワーッとくる感動がして、思わず何回も見てしまいました。
特に、後半の合唱部分から理屈抜きに本物の価値を
感じてしまいました。
映像

まず5.1chにして欲しかったです。それと一番の問題がカメラの写し方です。他の方のレビューで結構厳しい事を書かれていましたが、少しは楽しめるだろうと思い購入しましたが、他の方の言う通りでした。演奏と関係無い写し方、小澤征爾のドアップが多い、遠くからの撮影が多いなど臨場感が感じられません。まさに「発表会ビデオ」という言葉がピッタリ過ぎて残念でした。
TV放送のような内容

小澤氏の大ファンですが、このDVDには失望しました。
ビジュアルの部分が、全くなっていないからです。
『2002ニューイヤー・コンサート』と比較したら、よくわかります。

まるで凡庸な地方のTV放送のようなカメラ割り。とても、スコアを理解した上でスイッチングしてるとは考えられないような脈絡のない、音楽離れした映像。観ていて、悲しくなりました。

『ニューイヤー』では、小澤氏の細かな指揮からリアルタイムに音楽が作られていく臨場感の興奮を楽しむことが出来ました。

しかし、このDVDでは小澤氏のそんな見事な指揮ぶりを観れる絵は正味数分もありません。

無用な小澤氏の顔のアップ、指揮している指先を外した画面、思いっきり引いた画面、合唱メンバーのアップ。小澤ファンに向けて作られたビジュアル・ソフトのはずなのに、まるで出演者全員を公平に記録しておきましょう? というコンセプトのような「発表会ビデオ」を観ている気分になりました。

音質も今一でしょう。もっと美音のCDは幾らもあります。美しく響かないホールが良くないのかもしれません。
これは、音楽を聴くのに、絵も音質も問題ではない、というストイックな学究肌タイプの人向きに作られた映像ソフトなんでしょうかね。
特に。。普通のDVD

たくさんいる小澤征爾好きの方々には申し訳ございませんが、特に名演でもなく、録音・撮影が良いわけでもなく、普通のDVDです。TV感覚ね。人気に乗じて作っちゃったって思いたくないけどね(でも売れたんだよね)。小澤征爾のアップをいっぱい見たいとか、そういう人にはいいかも。
第九のスタンダード

 癖のない演奏で、安心感があり、聴いてすぐにでも親しみを感じることができます。また、個々の楽器が細かなフレーズまで表情ゆたかに奏でており、何度聴いても飽きがきません。小澤征爾の手兵が彼のこの曲にかける情熱を見事に表現しきっています。合唱もすばらしいです。日本から世界に発信する第九のスタンダードとなる名盤ではないでしょうか。

 特筆したいのは、オーボエの音色の美しさです。ソロでも活動している宮本文昭がオーボエの首席奏者なのですが、温もりのあるそれでいてよく通る、なんとも言えぬいい音を出しています。

 そして、ティンパニー奏者ファースの職人技が光ります。小澤がボストン響の音楽監督に就任する前からこのオケに籍を置き、小澤の退任とともに、常任を退いたという経歴の人で、小澤が厚い信頼をおいている奏者の一人です。今回の収録に際して、小澤はレコードエンジニアにティンパニーの位置取りを注文をつけたと言われています。ファースはサイトウキネンにいつも参加しており、松本の音響を知り尽くし、絶妙の仕事をこなしてきました。演奏とは直接関係ないことですが、演奏終了後、客席からの拍手が鳴っている間、小澤は、オケの主要なメンバーと握手をしながら、舞台を歩き回るのですが、画面で演奏者などクレジットが流れている、一番最後のシーンで、小澤とファースが手を取り合いながら、互いに軽く手を叩き合うシーンは実に微笑ましいです。

 収録の状態についてですが、音の配置が左右に分かれすぎず、それでいて広がりのある自然な音の響きで、たいへん臨場感があります。20bitで収録されているおかげでしょうか小さく鳴っている楽器の音も鮮明に聞こえてきます。また、映像も鳴っている楽器を追うだけでなく、演奏者の表情をうまく捕らえ、演奏の良さをさらに引き立てています。家庭のオーディオでもここまでリアルに表現できるようになったのだということに少し感動しました。2CHでも十分だと思わせます。



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